中国人が経営するとある中華料理屋が好きです。
理由、客がいないから。
いたとしても、疲れ切ってボロボロのおひとりサラリーマンとか、愚痴と水で時間潰してるおばちゃんくらい。この地下感が、心地よい。
味もいいし、安くてたくさん食べられます。
最近女の子のウェイターさんが増えて愛想も良く、かわいいです。彼女も中国人。
中国人を毛嫌いする日本人もさすがにご飯作ってもらう身となるとおとなしくご飯を食べるんだなーと余計なことを考えていました。中国人はみんな日本で中華料理屋すれば仲良くなれるんじゃない?
ごはんの前では人は皆優しくなる、というのが勝手な自論。
ちょっと変わってる人は大体ご飯に誘うと喋ってくれるし、会社の偉い人とも少しだけ距離が縮まる。
そう考えるとデートでまずはごはんからってのも納得がいきます。私はずっと、食べるという目的がある分、場の持たせ加減が楽だしねってセンスのないことを思ってたけど、きっとちがう。笑
「泣けない日のスープにはやさしい花を添えて」って歌詞があって、何気無いんだけど、本当の優しさって感じがして好き。なんの言葉も欲しくないときはただごはんを出してもらいたい。そして、出せる人間にもなりたい。